ダイロク(DAIROKU:AYAKASHIMORI)に対して思ったこと

かつてあまり抱いたことない気持ちを抱かされた謎に中毒性のあるDAIROKU:AYAKASHIMORIというゲームに狂ったオタクの手記です


メイン、サブを含めこんなにキャラクターを好きになれたゲームはなかなかなかった。とにかくキャラたちが魅力的で会話も楽しく、ゲームを進めれば進めるほど愛着が湧いた。シナリオも恋愛脳すぎず恋以前の人間関係をしっかり描かれている点、恋愛過程が丁寧で、プレイヤーが置いてけぼりにならずに進められた点が私はかなり好きだった。そして、妖x人というテーマの中、人と妖を区別するような、両者の違いばかりを描くのではなく、人も妖も対等な存在であることが前提でお話が作られていたところも好きだった………………………………

………………のだけれども、シナリオがぶつぎりなところ、もっと説明が欲しかったと思うところが数行ですまされてしまったところが非常に残念だった。文章の量が圧倒的に足りない...全体的にもう少し詳しく説明して欲しかった、あといくつかエピソードを追加して欲しかった。キャラクターが魅力的で題材が好みなだけあってとても惜しい点。やってるこっちがくそおおおおおおおおもう少しちゃんとしてくれよぉぉおおおと歯ぎしりしそうになった。好きだから尚更気になる。
それに加えディクショナリーが不便。ガチで辞書ひく感じね????文字のフォントも小さくて見にくかったので大きくして欲しかった…あれ?私また視力悪くなった?て疑うほどには見にくかった…

通常版購入後、初回限定盤も追加で買った。それほどダイロクが好きになった。
けれども、ダイロクの全てを好きだということはできない状況。
その理由は前に記述したとおり残念な点が多いからで。
システム、シナリオの構成、文章量の足りなさ、このような残念な点が目立ち、どうしても雑に作られたゲームだという印象を抱いてしまう。
"あえてもたせた余白"ととるには雑さが目立ってしまう。何度も言うけれど、とにかく足りなかった…残念…悔しい……

ダイロクという作品のテーマやキャラクターが非常に私好みだった分、この雑
に作られた点がより気になってしまう。その為、人に勧めることもあまりできない。でも好き。でも、全てを手放しに褒めることはしたくない。だって惜しい点はちゃんとあるから。でも、好きなんだよ……て『賛』と『否』が頭の中で無限に交互に襲ってくるかつて経験したことない気持ちに襲われる。
どんなゲームだって、好きな点、気になる点のどちらもあるのは当たり前なのに、なぜかダイロク、こいつはやたらと気になってしまう。何故……?と思ったけれど、それはやっぱりキャラクターに愛着が湧きまくったからだと思う。好きだからこそ、気になる。声を上げたくなる。庇ってやりたくなる。

『文章量が足りない』と書いたけれど、ボリュームがあまりにも足りないというわけではなかった。正直つまらないストーリーがダラダラ続くよりは遥かにマシだった。だけれども、恋愛過程が丁寧なだけあって、会話が楽しいだけあって、もっと欲しいよ!!!!!!という気持ちが強まってしまう。(ぶつぎりだったとこ、なんか辻褄あってないとこは説明ちゃんと欲しかった)

ダイロク、刺さる人には刺さる!人を選ぶ!と言われてる(ような気がする)けど、それってその足りないところに目をつぶれるほどキャラクターにハマれるか、会話を楽しめるかってことだと思う。賛と否、どちらが上回るかはプレイヤーの価値観、プレイヤーが乙女ゲームに何を求めているかによって大きく変わってくる。だから多くの人がこのゲームを通して(何故か)自らの乙女ゲーム観を語り始める。(不思議な現象……)

ここまでダラダラと好きなのか嫌いなのかよくわかんないまとまりの無い文をダラダラと書いてきたけれど、そういう謎の気持ちになってしまうゲームだということを多くの人に伝えたい。絶賛したくはない、けど酷評されてるのを見ると庇いたくなる。でも酷評してる人の気持ちもすっごいわかる。そんな心境に陥る。

でも、こんな賛否どちらの意見も目にしてこんな風に頭を悩ませるのも、アンケートを書いてスタッフさんに声を届けようという気持ちになったのはダイロクがはじめて。通常版買ったあと追加で限定版買ったのもはじめて。それほど私はダイロクに出てくるキャラクターが大好きになった。
この不思議な気持ちも好きだから抱いてるものなのは間違いない。好きなんだよ!!!!!!!!!

コンシューマーゲーム乙女ゲームの売上が厳しい今のご時世、とにかく売上が無ければきっと今後の展開は望めない。けれどもこんなにも魅力的なキャラク
ター達との物語をどうかここで終わらせないで欲しい。そのためにはやはり売上を伸ばすしかない。でも…そんな気軽に人には勧められない……のでハマった1部のオタクがその分貢ぐしかない。がんばろうな。