28年への祝福と、感謝と、祈り

BUMP OF CHICKENさん28周年おめでとうございます。貴方達のおかげで救われた命がここにあります。ずっとずっと大好きです。

いちごサンドの代わりにいちごのビスケットケーキを作ってお祝い。私の家のニコルはいちごパンツを履いています。

◇◇◇

今日はBUMP OF CHICKENの28周年の記念日なので、大好きなBUMPの曲について書こうと思います。

◇◇◇

BUMP OF CHICKENのことがずっと、ずっと、大好きだ。それはBUMPがいつでも優しいからだ。彼らの曲は等身大の人間の体温を持っている。決して無遠慮ではないし、乱暴じゃない。目を焼き尽くすような強すぎる光も、鬱陶しい熱も与えない。心を安らげる穏やかなものを、ただひたすら提供してくれるのだ。

BUMPの優しさはマイノリティに寄り添う優しさだ。自分に自信が持てない、世界に馴染めない、寂しさが拭えない。そんな悲しみを背負ってる人達を歌う。
つまり、彼らは悲しみから目を逸らさないし、負の感情を抱えている人を否定しない。弱い人の味方でいてくれる。

20年を超える歴史の中で、BUMPは音楽の雰囲気を変化させながらも、常に本質的な部分は変わらなかった。どんなときも、生き苦しさを抱えてる人達の味方でいてくれている。
BUMPの曲は私を絶対に見捨てない。きっとこれからも共に歩んでくれる。
私は彼らに、絶大の信頼を抱いている。

◇◇◇

曲に一貫性があるからこそ、好きな曲をあげるとキリがない。
強いて言うなら、今の心境的に特に沁みるのはやはり『Small World』だ。
昨年ライブに行った時先日の誕生日にも触れたように、『Small World』の歌う疎外感や諦念は生々しく私の心を抉り、寄り添う。

加えて、『firefly』も一段と沁みるようになった。

https://music.apple.com/jp/album/firefly/1461735968?i=1461735969


一人だけの痛みに耐えて
壊れてもちゃんと立って
諦めたこと 黄金の覚悟

firefly

諦めることを『黄金の覚悟』と表現する優しさ。負の印象を持たれる行動にも、BUMPは勲章を送り、称えてくれる。
うつ病になって急に人生につまづいた身にこの言葉は大きな支えになりました。ありがとうございます。

『firefly』はもう10年ほど前の曲だが、きっと今が1番この曲のことを好きでいると思う。『firefly』の音に、今を生きる私の想いが染み付いた。私の思い出の1部になった。このように、BUMPと歩む時間が増えるたびに、私の人生の思い出を歌うBUMPの曲が増えていく。思い出のアルバムがどんどん分厚くなっていく。BUMPの曲を聴くことで、過去の自分を背負いながら歩いていける。

BUMP OF CHICKENは私の人生と言っても過言ではありません。だから、貴方達が進んでいくのなら、きっと、私も歩いて行けるのだろうって希望が見えてきます。お願いです。ずっとそばに居てください。

28年の祝福に祈りを添えて

おわり

https://wavebox.me/wave/7phmzm43ecf7zi4y/


最高の誕生日を過ごしてみる

毎年誕生日は鬱屈とした気持ちになってしまう。ぜんぜんおめでたくないし、でも『お誕生日おめでとう』という言葉が似合うような生き方をしてきたかったとも思う。後悔はしてないけど、漠然とした罪悪感のようなものに身を包まれて、塞ぎ込んでしまう。

けれど、たまには前向きに過ごしてみたいと思った。昨年から今日に至るまでの時間がこれまでの人生であまりにも辛く、死を最も近くに感じたからだろう。そんな環境にありながらも死を選ばずここまでやってきた自分。きっと何かしらの希望を持って進んできたのだろうから、私を応援するためにも楽しい誕生日をすごしたいと思う。

てなわけで、今日は思いつく限りの最高の誕生日を実行します。


BUMP OF CHICKENのHAPPYを聴く

https://music.apple.com/jp/album/happy/1464635447?i=1464635486

歳をとって真っ先にBUMP OF CHICKENの『HAPPY』を聴く。これは毎年恒例の儀式だ。

消えない悲しみがあるなら
生き続ける意味だってあるだろう

HAPPY

最後のこの言葉が私の背中を押してくれる。この曲に送り出してもらったことで私はここに辿り着けたし、これからもまた歩いていく。

餅を食らう

お餅。映えとかなんもないただの餅。

朝はお餅を食べた。最近ブームだ。今日はユニークな形にぷくぷくと膨らんでくれた。その日によって様々な形をみせてくれるところにいのちのようなものを感じて、愛着がわく。食感ももちもちしてて美味しい。

おしゃれをする

髪を巻く

コテを使って髪の毛全体をふわふわに巻いた。ふわふわなだけで気分が上を向く。

ネイルをする

やさうさちゃんかわいいね

爪が可愛いだけでテンションってすっごい高まる。いつでも自分の目に入るし、体の先端が可愛いと、それがみっちりとフタを閉めて、可愛い成分を逃がさずに体内ににきゅっと留めてくれる気がする。

公園に行く

音楽を聴きながら宛てもなく歩く


邦楽を聴きながら散歩するのが好きだ。歌声や言葉に心を浸していると、自分の姿が曖昧になって、見えている景色と溶け込んでいくような感覚になる。

誕生日だから、いつも支えてくれるBUMP OF CHICKENと道標になってくれるエレファントカシマシを中心に聞いた。

冷たい風ややっぱり塞ぎ込んでる自分の気持ちに影響されたからか、しんみりとした曲が沁みた。

Small World

https://music.apple.com/jp/album/small-world/1590799862?i=1590799865

これ私のこと歌ってるのかな?って思うくらい、冒頭から終わりまでずっと共感できて、泣きたくなってしまう。
誰にも言えなくて、解決しようも無い悲しみや孤独に寄り添ってくれるBUMPの優しさにずっと支えられている。

https://music.apple.com/jp/album/%E9%A2%A8/1443728678?i=1443728854

『風』は以前から好きだったけど、今までで1番存在を近くに感じた。

いつか通ったとおりを辿り来た気がする
「いいのかい?」なんてさ 「いいのかい?」なんてさ

常にこんな気持ちでいる。

あと五分しか生きられぬのなら
今のこのオレをこえられるというの

でもこうなるしかなかったし、それが最善を選んだ結果辿り着いた場所だと思う。多分これからもこうやって生きてく。未来が今より良くなる確信なんてない。そもそもどうなるかわからない先のことを考えたって今の私は変わらない。それならば、今の私の最善を選んでいきたい。

この世には色んな人がいるし、幸せの定義も価値観もそれぞれ違う。だから私のことは私が判断する。『幸せ』と言うには気が引けても、『最善だった』とは言ってやりたい。

花を見る

めっちゃ背景浮いとる

お花を見たいが、生憎この寒い時期に可愛いお花の姿を見るのは厳しい。そう諦めながら歩いていたけれど、チューリップが咲いていて嬉しかった。アイスチューリップと言うらしい。こんな寒い中、根を張って芽を出して、さらに寒い地上へと身体を伸ばしている。綺麗な花を咲かせて凛と胸を張っている姿はとても立派に見えた。
ちなみに写真の空はフィルターで合成した。合成感が否めない。

電車に揺られながら本を読む

電車の絶妙な揺れでしか得られない心地良さと集中力ってあると思う。特にお昼すぎのまどろんだ雰囲気が好き。空間のとろみが増してる気がする。
その中で活字を読むと、より文字がなめらかに頭の中に入ってくる。一段と私と物語の境界線が曖昧になる。
今日は川端康成の『みずうみ』を持ってきた。
川端康成の綺麗な言葉がするすると脳の中に入ってくる感覚は気持ちが良い。

オムライスを食べる

レトロなオムライスがいちばん良い。(cv不二山嵐)

オムライスってなんでこう幸せになるんでしょうか。楕円形のぷっくりした形。愛らしい黄色。華やかな赤色。幸福の塊のような存在。もちろん味も幸せで溢れている。チキンライスのわずかな酸味。それをそっと包み込む懐の深い卵。彼らを祝福するように賑やかにはしゃぐケチャップ。個性豊かな3人が仲睦まじく穏やかな時間を過ごしているのが目に浮かぶ。オムライスは平和の象徴。
ちなみに、私はチキンライスをしっかりとした卵で包んだシンプルなものか1番好きだ。

プリンアラモードを食べる

想楽ぬいがはしゃいでるように見えて可愛い

オムライスが『幸せ』なら、プリンアラモードは『夢』の象徴。ホイップクリームやフルーツやもりもり皿の上に飾り付けられているとるんるんする。キュートなうえに品があるのも素敵。
入口に面した席だったので、道を歩く人に見せつけるように食べました。

プラネタリウムに行く

プラネタリウムが好き。綺麗だし。それに何億年とか何光年とか、自分の理解を超えたでっかいものの話をされると、無心になれて良い。何も考えない、考えられない、その時間が大好き。
単純に目に映るものが綺麗だからなんだろうけど、感動を得られるのも良いところだ。何も考えなくて良いのに感動できるってお得。

天祥院英智くんを感じる

偶然、プラネタリウムでオリオン座大星雲の話がでてきた。

『星のゆりかご』という単語を聞いて英智のことを思った。フィーチャー1のストーリー、大好きだよ……

アイドルの曲を聴きながら歩く

邦楽を聞いて歩いてるときと、アイドルの曲を聴いて歩いているときは確実に人格が違う。邦楽では現実を見つめ、アイドルの曲では夢を見ている。
アイドルが歌えばたちまち幸せが生まれるからね。アイドルってすごいね。

アイマス、あんスタ、うたプリの好きな曲を詰め込んだプレイリストを聞いていつも歩いている。今日はなかでもとびっきり好きな曲だけをピックアップした宝石箱のようなプレイリストを聞いた。

WONDER☆RONDO

https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%AE-%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%A3-shining-live%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%B02-ep/1477962977

Never-Ending Stage!!!!

https://music.apple.com/jp/album/never-ending-stage/1708373395?i=1708373405

スマイル・エンゲージ

https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%B8/1657045487?i=1657045489

プリンセス・アラモード

https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B9-%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89/1718881029?i=1718881030

次から次へとアイドルに『ようこそ!』『おいでよ!』って招待してもらえるの最高!幸せの最骨頂だと思う。

ママの作ったハンバーグを食べる

接写!

リクエストしたらつくってくれた。ありがとう!
最も慣れ親しんだ味。多くは語らず。相変わらず美味しい!

バースデーケーキを食べる

プレートかわいい

家族が歌ってお祝いしてくれて、泣きそうになった。
暖かいのが込み上げてくるのと、鼻の奥がツン、となるのとのハーフアンドハーフでどんな顔をすればいいのかわからず、誤魔化すようにケーキを詰め込んだ。本当に本当に嬉しい。それしか言葉が出ない。幸福です。

推しに祝ってもらう


ありがとう!!!!!

ありがとう!!!

ありがとう!!!

ありがとう!!!

大好きな人達にお祝いしてもらえるなんてなんて幸せなんだろう。

アイドルの姿を見る


あなたたちを愛しています。生きがいをくれてありがとう。

1日を振り返って

見直してみるとそれなりの文量になった。めちゃくちゃ楽しんでるじゃん。
このように意識すれば、誕生日だって全然楽しく過ごせる。自己嫌悪になんて浸かっていないで、開き直ってやればいいのだ。どうせ死ねないし、これからも生きてくし。

日常には幸せが沢山眠っている。心が躍る瞬間をひとつひとつ大事にして、1秒でも長く安らかでありたい。辛いことから目を背けるのは逃げなんかじゃない。向き合っても果てがないし、誰も自分を褒めてくれない。私は救われない。
私を救うために、良い思いで過ごせるように、私が行動しなければならない。その為にこれからもこうやって自分の機嫌をとっていく。

つらいことはまだまだたくさんあるけど、今年も乗り越えていこう。精一杯生きよう。

おわり

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アイドルが教えてくれる魔法

『魔法』を歌うアイドルが好き。この言葉が出てくる度に、私の心は大きく弾む。非日常的なわくわくすることに触れられる気がして嬉しくなる。何よりも、いつでも光を届けてくれるアイドルが歌うからこそ、魔法という言葉が力を持って私の気持ちを輝かせてくれる。私にとって、アイドルの存在が『魔法』なのである。

魔法とは、一体何なのだろう。何を持って魔法と定義するのだろう。私は魔法使いじゃないし、知り合いに魔法使いもいないし、よくわからない。非科学的で、不確かだけど、希望を感じる。夢が詰まっている気がする。曖昧な幻想をずっと昔から抱いてきた。

そんな私の魔法に対するぼんやりとした認識に、かたちを与えてくれたのがアイドルだ。色んなアイドルを知り、曲を聴いていく中で、何度も『魔法』という言葉に出会った。各々が自分なりの『魔法』を歌っていた。そのどれもが私を夢中にさせた。
今日は私の好きな魔法を使うアイドル2名がお誕生日を迎えられたので、この機会に好きな『魔法』を記していきたいと思う。

SwitchのGalaxy Destiny

https://music.apple.com/jp/album/galaxy-destiny/1438710548?i=1438710616

3人の魔法使いから成る、とっても優しくて暖かいアイドルユニット、Switch。リーダーの逆先夏目くんが本日2月4日、お誕生日です。おめでとうございます。
私はこの曲の

かないそうにない夢にだって
君が希望見出すのならば
それは魔法のはじまりだね

Galaxy Destiny

の部分が大好き。

『普通』から外れた過去を持ち、孤独を経験し、傷を負ったそれぞれが巡り会えたのは、きっと、希望を信じる心を諦めなかったから。
この歌詞のような信念が軸となってSwitchの魔法は生まれているのだなぁ、と感動する。

https://music.apple.com/jp/album/magic-for-your-switch/1488729021?i=1488729024


This is the Magic for your "Switch"
別に鏡に聞かなくても
世界でいちばん 最高に
魅力的だってこと 教えてあげるね

Magic for your "Switch"

Switchの歌う『魔法』は、個人がそれぞれ持つ魅力に気づくきっかけを与えてくれるものでもある。

私はこの曲があんさんぶるスターズの楽曲で1.2を争うほどに好きだ。Magic for your "Switch"を聴くと、足どりが軽くなるし、少しだけ胸を張れるのだ。


徳川まつりさんのシャル・ウィー・ダンス?


世界でいちばんお姫様、なお姫さまアイドル、徳川まつりさん。彼女も本日2月4日お誕生日です。おめでとうございます。

https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC-%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9/1718502576?i=1718502581

まつりは自分で自分に魔法をかけてお姫さまに変身した、普通の夢見がちな女の子だ。彼女は"徳川まつり"というお姫さまになった以上、どんなときもお姫さまとして理想の自分を体現している。
まつりのたゆまぬ努力によって魔法はずっと解けないから、普通の夢見がちな女の子である徳川まつりさんの姿は我々の目には見えない。彼女が生きている以上、ずっとまつり姫であり続けるのだ。

そのため、まつり姫は少女である自分の姿を隠している。しかし、ソロ曲4曲目であるこの曲では、ほんの少しだけ、少女の顔が影をちらつかせている。

素敵と感じるのは、ふいに、ありふれてる時間を
切り取ってトクベツに変えてしまえる魔法なのです。

シャル・ウィー・ダンス?

これまでの3曲はホストとしてファンを自分の世界に招待するような歌詞が歌われている一方で、シャル・ウィー・ダンス?はまつりの心情を歌った曲だ。そこでまつりは、自分を形作っている『魔法』をこう表現したのだ。
まつりがどんなときもまつり姫として在るのは、ただひたすらに、その夢にときめいて憧れているから。その憧れが魔法となって彼女を包んでいる。

Beitのマイドラマティックヒロイン


キラキラ王子様ユニット、Beit。おとぎ話のような世界に連れて行ってくれる一方で、ありふれた日常の中にもトキメキを作り出してくれる、親しみやすいアイドルだ。

https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%92%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%B3/1644313964?i=1644313965


大切な君の笑顔
それはドレスより輝いて
0時がきても解けない
僕のヒロインだけの魔法だ

マイドラマティックヒロイン

この歌詞の好きなところは、魔法を使ってるのはBeitじゃなくて、"君"であるということ。
君の笑顔が君を最高に魅力的に見せ、その姿はまるで魔法のように僕を魅了する。その人が持つその人らしさが1番の魅力であり、『魔法』なのだ。

愛島セシルさんのトリッドラヴ

最後に本当に魔法を使えてしまうアイドル、愛島セシルさんの話をする。

https://music.apple.com/jp/album/%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%89%88-%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%AE-%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%A3-%E3%83%9E%E3%82%B8love%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA%E6%8C%BF%E5%85%A5%E6%AD%8C-%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B4/1635085558?i=1635085563

願えば全てが叶うドリームワールド
大空にだって星にだってGo go!
トリッドラヴ 魔法を信じて

トリッドラヴ

タツアでこのフレーズを聞いた時、『そうか、そもそも信じる心が大切なんだ』と、はっとさせられた。それがあるにせよないにせよ、まずは信じてみないと何も始まらないのだ。

『魔法』ってなんだろう

アイドルを通して、魔法について考えてみた。何を持って魔法とするかは人それぞれだし、どれもその人がそう思えば魔法になるのだろう。
例えば夢や希望を抱いた時に胸に沸き起こる暖かいものだったり、視界がすっと鮮明になっていく感じとか、背筋をしゃんと伸ばしたくなるような清々しい気持ちとか、身を包む恍惚感や幸福感とか、そういうポジティブな心の動きやエネルギーはどれも『魔法』と表現することができるのではないだろうか。

アイドルでは無いけれど、『魔法使いの約束』の中に、『魔法は心で使う』という台詞があった。
ここではまさに心の動きそのものが魔法であるのだ。

夢や信念を持つこと。希望を信じること。自分を愛すること。この想いは自分を勇気づけてくれるものであり、良い未来へ進む道を照らしてくれる。誰もが自分にこんな魔法をかけることができる。
誰だって魔法が使えるし、みんなが魔法使いなのだ。
そんなことを、アイドルが教えてくれた。


おわり


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2023年私を支えてくれた愛しい人達へ

Twitterにも載せたんですが、いつも支えてくれたアイドルのみなさんに対する感謝の気持ちを絵とともにしたためておきたいとおもいます。

うたプリあんスタ編

カミュちゃんへ

SSS2のBaby!MyStrawberry! をみたとき、ひっくり返りそうになりました。あんなパフォーマンスを見せてくれるなんて想像してもいなかった。長年カミュちゃんのことを応援させていただいていますが、あなたはまだまだ可能性の塊なんだなぁ、と感動しました。これからももっともっとあなたの色を見せてね。
映画も発表されたし、次のライブもあるし、今後もカミュちゃんの姿がたくさん見れることがとても嬉しいです。今年もありがとうございました。

四ノ宮那月さん

SUKI×SUKIはなまるっ!にたくさん、たくさん支ええもらいました。本当にありがとう。そしてスタツアの愛をボナペティ♪でも幸せな気持ちをたくさんもらいました。弱さと立ち向かいながら強くなろうとする那月は勇敢な人だと思います。尊敬しています。
今年もありがとうございました。

英智

オルタード、きっとあなたが前に進んでいくための1つの通過点だったのだと思います。厳しく苦しかった当時では向き合えなかった想いと、自分を、受け入れることが出来たのなら私はとても嬉しいです。
そして、世界は、周りの人は、あなたの想像しているよりもあなたに優しいです。人の優しさ、暖かさに触れながら、前に進んでいってください。応援しています。スタライでまたお会いできるのを楽しみにしています。今年もありがとうございました。

青葉つむぎさん

『カラオケ?何のことですか?』の一言、大好きでした。いつまでも過去の傷を引きずらないで前に進んでいくことができる、それが青葉の強さの1つだと思いました。そして、個人的にフィーチャー2の衣装が星空モチーフだったことに感動しました。青葉つむぎの青は空の青、時によって変容していく広大な青。
Switchのクライマックスイベント楽しみにしています。今年もありがとうございました。

アイドルマスター





佐藤心さん

【愛されクイーン】なんて称号がぴったりになるくらい、はぁとが大きくなったことに感動しました。ずっと自分らしさを愛して、守って、貫いてきたはぁとはとてもかっこいいと思います。いつでもあなたは私の憧れの女性です。来年も更なるご活躍を応援しています。今年もありがとうございました。

徳川まつりさん

ミリアニ、まつり姫の輝きもまつりの気遣い上手なところも、『徳川まつり』のあらゆる素敵な姿が見れて幸せでした。どんな瞬間も理想の自分を体現しているまつり、とってもかっこいいよ…今年もありがとうございました。

幽谷霧子さん

シャニソンがリリースされ、歌い踊る霧子の姿をみたとき、胸がいっぱいになりました。儚くも美しく、ふとした瞬間に圧倒的な存在感を見せる霧子に夢中です。今年もありがとうございました。


渡辺みのりさん

CherishBOUQUETを繰り返し、繰り返し聞いて生きるエネルギーをいっぱいわけてもらいました。私を陽だまりに連れて行ってくれてありがとう。涙を拭ってくれてありがとう。みのりの歌声を聞いている時は、世界が少しだけ明るく見えました。あなたは最高のアイドルだと思います。ファンコン楽しみにしてます。今年もありがとうございました。

北村想楽くん

あなたの"自分らしさ"に悩みながらも自己を捨てないで生きていこうとする勇敢な姿にいつもいつも支えられていました。あなたの姿は私にとってとても共感できるものであり、だからこそあなたの世界と立ち向かっていく姿に莫大の感動を抱きました。you'reの歌詞を見た時は涙が止まりませんでした。あなたがあなた自身を大切にして、愛しながら、これからも思うままに歩いて行ってください。みんな、色んな顔を持つあなたのことが大好きなのですから。出会えて本当に良かった。幸せです。今年もありがとうございました。

支えてくれた愛しいアイドルさんたちに感謝を込めて。

2023年12月31日

おわり

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スイートクラウン 感想

スイートクラウンをクリアしました。個人的にかなり面白かったので感想を少しまとめて残しておこうと思います。密原と久瀬ルートの感想長め。

全体的な感想 【恋をする話というよりも、人を愛する意味を考える話】

このゲームをやってて、「人を愛すること」の根底にある我欲というものにとことん向き合えた気がする。
己の欲と正直に向き合って受け止めていく話。
全然毛色は違うけど、バリアブルバリケードをクリアした後と似た感覚になった。
なんのために恋をするのか。恋愛ってなんなのか。
なぜ人を愛するのか。なぜ他人を求めるのか。
恋愛という言葉の裏にある本質を探っていくようなお話で面白かった。
イクラをプレイしながら1番よく考えたのは、
恋愛はやがて家族愛へと変遷していくものだから、無償の愛を与え合える存在を求めて人々は他人に恋をするのかなぁ、ということでした。


密原√

2人の相性の良さ

凸凹が綺麗にハマった2人だなあ、って。
密原のありのままの姿を好きだと言ってくれた柘榴ちゃんと、柘榴ちゃんの『自分本位で生きたい』という許されないだろうと我慢し続けてきた欲を肯定して背中を押してくれた密原。
序盤は自分の思い通りに動かしたい男と主体性の無さすぎる女で相性良いじゃん!って思っていたけれど、最終的にはお互い『誰かにそうして欲しかった』と心の底で思い続けてたものを与えられるまでの相性の良さを見せつけてくれました。

密原の生き方、考え方


密原誠丞という男の生き方に一種の尊敬を抱く。
彼は自分が愛されるための努力を怠らず、また自分が良い思いができるような相手(環境)を的確に判断できる。ある意味とても賢い生き方をしてると思うんだよね。(樫野柘榴ちゃんを選んでしまったのは大きなミスだけれども……)

そしてこういう恋愛中毒の男のプライドをへし折るシナリオって後半はヒロインが主導権握るような展開が多い気がするんだけど、密原誠丞は最後まで自分が主導権を握り相手を振り回す気満々だったところが良かった。
『確かにお前は俺の人生を変えたけれど、だからといってお前に全て振り回されたりなんてしない。お前が与えたのは影響にすぎないし、その後のことは自分の頭で考えて決める。お前を振り回すのは俺だ!』
この発言には痺れた。自分の頭で考えて動けるっていいよね。

密原√で度々出てくる『死者ばかり美化される』という発言に深く共感した。
みんな過去や死んだ人間にばかりに勝手に幻想を抱く。勘弁して欲しいよね。
勝手に美化されて、ことあるごとに自分と比較されて自分の自尊心をずたずたにして劣等感を肥大化させてくる死者なんて捨ててしまいたいに決まってるし、密原が死んだ弟に憎しみを抱くのは当然だよなあ、って思う。
こうした密原の弟への憎悪が柘榴ちゃんの弟への義務的な執着を断ち切るきっかけになったのも含めてとっても相性の良い2人だと思う。

"鏡"

密原√は白雪姫のモチーフが綺麗に散りばめられていて感心した。特に鏡の出る場面が印象的。
唯一誇れた自分の美貌を見て、自分存在意義を確かめる為の鏡。
そして同時に死んだ水子の影を浮かび上がらせる鏡。
そして柘榴ちゃんには自分がこれまでやってきた『相手をその気にさせる』という行動を鏡合わせにして返され、それがきっかけでプライドをずたずたにされ仮面が剥がれ落ちる。
密原に多大な影響を与える場面と"鏡"がいつも繋がっていたのが良いな〜!って思いました。

密原√、個人的にかなり面白かった。
密原の素の顔を肯定してあげるところがゴールじゃなくて、柘榴ちゃんを本当の気持ちと向きあわせるところまでを含めて山場としてるのが面白かった。
柘榴ちゃんが行方不明の弟に縋り付く理由は『どこかで生きている』と信じれば自分の罪悪感が軽減されるからであり、弟を愛しているからじゃなくて、自分の気持ちが楽になりたいっていう自己愛。
この自己愛は決して悪いことじゃない。自分本位で生きて何が悪い?自分がいちばんかわいいに決まってるでしょ!
とここまで言い切ったところに爽快感を感じました。

久瀬√

彼はいつでも真っ直ぐでポジティブでかっこよかったね。彼が純粋だからこそその悲しい境遇に胸が抉られたけれど……
久瀬くんはどのルートでも柘榴ちゃんの味方をして寄り添ってくれる良心だったので愛着が湧いてる。

死んだ側の人間の辛さ

密原√で遺された側のつらさを聞いた後に犠牲になった側の苦悩を聞く私の気持ちにもなって欲しい。心がつぶされてどうにかなってしまいそうで休憩何度も挟みながらプレイした。
あんだけ恨まれていた弟がまさか久瀬くんだったなんて。
さらに自分の身を犠牲にしてまでわざわざ密原を生かしてやった言わば「命の恩人」なわけで。
彼も彼の人生を生きたかっただろうに助けた人間にはこんなに恨まれてしまっている久瀬くんが可哀想で仕方なかった。
でも密原があそこまで弟を恨んでしまう気持ちもわかるし……でも久瀬くんからしたらこんな悲しいことって……とまさに板挟みのような気持ちに陥って頭を抱えた。
どんな立場の人間も必ず生きてく上では苦しみが伴うものなんだということを再認識した。

いつでも「自分がそうしたいから」と言える人

私は久瀬蒼馬くんを尊敬してるんだけども、それは、彼は行動の理由をいつでも「自分がそうしたいからそうする」と主語を己にしているところがかっこいいから。
久瀬くんの生前の行動は客観的に見て自己犠牲ととれると思うのだけれど、当人は「自分がそうしたいからそうした」という態度を貫いていて。
密原のためじゃなくてあくまで自分のためにやった行動なのだと胸を張ってるところに感動しました。

これは久瀬くんだけじゃなくスイートクラウンの登場人物全体に言えることなんだけれど、『自己犠牲』というのを気持ち悪い!って真っ向から否定するし、"他人のため"とか言うけれど、その行動は結局"自分がやりたいと思ったからした行動"だし、それはつまり"自分のため"に動いてることと変わらないのでは?と必ず中心に自分を置く考え方をしている。私は恩着せがましくない考え方をとてもかっこいいと思う。

『他人のためだ』とか言って責任を全て他人に委ねて、自分は流されてしまった、犠牲になってあげた、と可哀想な顔をするのって偽善者ぶっていて厚かましい。
自分がそうしたいからそうしたんだと胸を張って言える人は責任をちゃんと自分が背負って進むことができるので良い意味で他者に依存しない。とても良い生き方だと思う。
今後私も人生の選択をするとき、必ず主語を自分にして考えられる人になりたいと思った。
人生の教訓を得た。

ピュアすぎる恋

純粋な恋心を前にその美しさに涙が出そうになった。

柘榴ちゃんと久瀬くんがお互いを意識し始めた頃、これまで普通にしていた『手を繋ぐこと』になんだか違和感を感じ始める。一体これまでどんな風に繋いでいたのか、相手を意識し始めた今だからこそ妙に気になってしまう。
これまで当たり前にしていた些細なことにまで気を配ってしまうほどドキドキしてるピュアな恋があまりにも可愛い。

柘榴ちゃんへの恋心が加速する度にどんどん欲が深くなっていって、欲が募る度に人間じゃない自分の身体を嘆く思いも強くなっていく久瀬くんの悩ましい姿がとても良かった。

日之世、古橋√

日之世の言っていたことは常に的を得ていた。
初見のやばさはダントツだけど、蓋を開けるとこの人がいちばんとっつきやすいような気もする。
コミュニケーション能力も案外高いし、結構優しいし……。
古橋も序盤の愛情表現は不器用だったとはいえ、かなり面倒見の良い優しい人だった。
序盤は怪しいけれど知れば知るほど安心感を抱く2人。


真相√

プレイ序盤からずっとずっと真井が気になってたのでついに真相√に踏み込めたときは狂喜乱舞してたんだけれど、クリア後虚空をひたすら眺めることになった。
真相ルートに入る時に後悔しない?って注意書きが何度も出ていたけれど正直後悔してるかもしれない。
私は『真井知己』という人間が好きだったので、彼を彼たらしめる人格が消失してしまうことが悲しかった。
そして真井知己の抱いた淡い恋心って結局柘榴ちゃんに伝えることも無く叶うことも無く消されてしまったということがとても悲しくてたまらない。

柘榴ちゃんの「理想の弟像」に1番近かったのが真井知己だった、ていうのが真井知己にとっても知也にとっても皮肉な話で。
柘榴ちゃんが欲しかったのは無償の愛で家族愛に近い愛情だったから弟への執着心も尋常じゃなかったし、いざ弟が恋心を向けてきた時に拒否してしまったんだと思う。
つまり弟に似ているから好感を持たれていた真井知己も実の弟である樫野知也のどちらも柘榴ちゃんに抱いた恋心は報われないっていう。
柘榴ちゃんが1番求めているものが『家族愛』である限りきっと永遠に2人の思いは届かないでしょう。

真相√で愛に敗北した恋をまざまざと見せつけられ、頭を強く打たれたような感覚に陥った。

ただ終盤の、『貴方に頼って……依存して……あなたを壊して……ごめんなさい……』のセリフで脳汁吹き出しながら、このゲーム買ってよかった!って手を叩きました。最高のセリフだ!

私の好きな男は消失しましたが、スイートクラウンという物語はとても面白かったです。
また機会があればTAKUYOの他のゲームをやろうと思います。

終わり


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OMORI 心のドアを開く物語

蘭たんきっかけでOMORIを知ったんだけども、雰囲気が好みド直球だったので自分でプレイしてみました。これから蘭たんの実況も追います。

プレイしようと思ったものの開始するまで少々足踏みしていた。
それは『うつ病だったり調子が悪い人はやらない方が良い』という文面をよく見たからだ。
鬱病である私は大分戸惑ったけれど、逆にうつ病に向いているゲームなんてないし、自分が辛い時に正反対のキラキラした空間を見るとその輝きと自分との対比に苦しむし、寧ろそれなりに厳しい世界に触れた方が共感を得られて落ち着くのである。
そう考えた結果その後は意気揚々とOMORIへと足を進めた。


【ネタバレ無し感想】


自分の心に与えられた、大きな傷の痛みから立ち直るには一体どうしたら良いのだろう。
傷から溢れる血の海のなかに浸り続けることは、息ができないほどの苦しみが伴うだろう。
傷ついた身体を引きずって前に進むことなんて、そう簡単に出来やしない。蹲ることしかできない。けどそれも辛い。そうなったときに行き着くのは、もしかしたら過去なのかもしれない。
まだ傷がつくまえの、愛おしくて暖かい時間。そこに戻っていつまでも続けたい。
そうして逃避することがもしかしたら1番楽な生き方なのかもしれない。

不幸では無い自分を赦せるのか。
自分が幸せになることを認められるのか。
自分なんて幸せになる権利などないと思っている人間にとって、1番の敵は自分自身なのだと思う。

生き続けていくのならいつまでも逃げてはいられない。絶対に前に進まなければならない。
そんなとき、その先に待つのが幸せでも不幸であったとしても、自分自身と向き合い、ときには闘い、受け入れ、認めてあげることが先に進む1歩となることは間違いないはずだ。

自分自身と向き合い、心の扉を開く勇気を得る。
OMORIはそんなゲームだと思った。

【世界観】
可愛らしい空間の所々に毒の滲んだような、メルヘンホラーな世界観が最高だった。
劇団イヌカレーの雰囲気を感じた。
ドッド絵が可愛い。
スイートハート城のお庭がメルヘン満載で大好きだった。
可愛いがいっぱいあるからこそ不穏な空気になったりおどろおどろしい絵が来るとゾッとしてしまう。

演出もすっごい凝ってる。これが少人数・低予算で作られたとは到底思えない。細やかなところまで作り込まれていて本編以外にも楽しいところ満載。いつまでも遊べちゃうね。

なんといってもあの色鉛筆で描いたような暖かいタッチのイラストがとっても可愛い。
アナログだからこそ心に訴えかけてくるものってあるよね。
みんなのキラキラした笑顔や楽しい思い出が生々しく伝わってきて見ていてとっても癒された。こんな画風が好みド直球なので…イラスト集とか出てるのかな。欲しい。
OMORIの苦しさや面白さってこのイラストや演出があってこそだと思う。

とにかく世界観や絵のタッチが好みな人はそれだけで買う価値が十分にあると思います。
贅沢の極みです。大好きなものを浴びれて目も心もずっと満たされてました。

【『鬱要素』について】


ストーリーの8割はほのぼので和気藹々とした会話が続くので登場人物みんなのことがだんだん好きになり、キャラクターにかなり愛着が湧く。それに加えて可愛らしいメルヘンな空間にほっこりとした温かみのあるタッチのイラストにより世界観が彩られているのでプレイしてると穏やかな気持ちになるんですよね。
でもそれが、真相を知るにつれてヒビが入り、バラバラと崩れ去っていく。
無垢なものたちが残酷に散る様を見るのは胸がきゅっと苦しくなり切なくなるような辛さがあります。

ただひたすらに絶望!残虐!といったものではないので『鬱ゲー』という感じでは無いのかなあ、というのが個人の感想。
(そもそも何を持って鬱ゲーとするのかは個人それぞれだけども…)

救いがあるのかと問われれば無い、けれども前向きではある。
でも後味はすっきりしない。でも綺麗には終わる。
清涼感ともやもやした霧が渦になってる感じ。言語化が難しい。

うつ病の私ですが正直寝込むとかしんどくて食欲が無くなるとかそういう症状は出なかった。
(※うつ病の程度は人によって様々であり何を苦しいと思うかしんどさのトリガーも人それぞれです あくまで私はという話です。)
ただomoriの気持ちや状態にはかなり高い共感を覚える。心理描写とか、世界の見え方とか。
ただ、先程言った『自分が幸せになる勇気』という点ではかなり考えさせられた。
前に進みたいとは思ってはいるんだけどその先の自分に漠然とした不安があり結局いつまでも同じ場所で蹲ってしまうところには莫大の共感を得て……
影響されて落ち込むと言うより共感を得て落ち着きました。


【以下ネタバレありの感想とか】


【ヒロ】


眉目秀麗で博識なヒロ。ベルトコンベアーまでも虜にする男。
夢世界のヒロがお料理担当(ヒーラー)だったのはサニーの記憶の中でヒロは料理上手な印象が強かったからだろう。

両想いだったであろうマリを亡くしたときの喪失感や悲しみは相当のものだっただろうに、彼は真っ直ぐに育ってる様子。
料理の道を諦めて医療の勉強に集中したのはマリの悲しみから目をそらすためだったりして。

蛇足ですがヒロ社長との戦いで小一時間は消費してしまったのでヒロの存在のありがたさを感じました。頼れるヒーラー、頼れるお兄ちゃん。

【ケル】


もしあの日ケルが玄関の扉を叩いてくれなかったらあのグッドエンディングは無かったでしょう。
サニーやオーブリーちゃんに友達の暖かさを思い出させてくれた優しい子。
ケルの元気や優しさが全てを繋いでくれている。

【オーブリーちゃん】


夢世界のオーブリーちゃんはサニーに対してかなり好意を寄せていたように見えるが現実ではどうかわからない。
現実世界ではサニーからオーブリーちゃんへ好意を抱いている描写があったため、夢世界のオーブリーちゃんのサニーに向けられた好意はサニーの都合の良い妄想の可能性がある。
現実のオーブリーちゃんがサニーに『引っ越してもたまには会いに来てね』と伝えていたことや、4年前バジルとサニーにピンクが似合うと言われ髪をピンクに染めることを決意していたことから、脈はあるかも?

{オーブリーちゃんの家庭環境について}
現実のオーブリーちゃんの家の荒れ具合を見て胸が傷んだ。家はゴミまみれで母親は何も移されてないテレビを呆然と眺めているだけ。
父親の姿は見当たらない。
マリがいた頃も家庭環境は劣悪だったのかはわからないけれど、『ピンクのレインコートを買ってもらった』という話や『髪をピンクに染めたいけれど父親がそういうのには厳しい』といった発言があったことから、昔はここまで酷くなかったのではないだろうか。
それでも前々から家に人を呼んだことは無かったらしいので4年前からそれなりに複雑だったと予想。
父親が出ていって更に荒れてしまったとかかもしれない。(髪をピンクに染める〜のくだりでオーブリーちゃんは父親とそういった会話をしていることが察せられる。レインコートはお父さんが買ってくれたのかも?)


【バジル】


バジルの優しさとは何?という話。
『穏やかで仲間想いの優しい男の子』といった印象を抱くバジルだが、真相を知ると彼に抱く印象は大きく変わってくる。

バジルはサニーによるマリの殺害をマリの首吊り自殺へと偽装する提案&手伝いをしたが、これはサニーへの優しさなのだろうか。
バジルにとってマリも大切な友達であるだろうし彼女が死んだ悲しさは相当なものだろう。
それでもサニーの殺害を隠蔽しようと動いたのは何故か。
きっとバジルは『サニーが殺した』ことよりも『マリが自殺した』ことにしたほうが、後の5人の人間関係が上手くいく、【これ以上は失わない】と考えたからだろう。
※最初バジルはサニーの殺害&隠蔽を覗き見しただけだと思ってたんだけど、
『大丈夫、きっと上手くいくよ』の発言から隠蔽工作を持ちかけたのはバジルなんだ……!と気がついた。

けれども、5人はバラバラになってしまい、サニーは引きこもりになり秘密を共有してる唯一の存在でさえも自分の元を去ってしまった。
みんなとの仲を守るためにサニーと秘密を共有し、罪を重ねたというのに。
バジルのサニーへの執着心はここから来てるのであろう。

夢世界のケル、ヒロ、オーブリーちゃんがバジルの存在を忘れていくのはサニーにとってバジルは罪を犯した自己に近い存在であり、忌避したい存在だったからだろう。
またバジルがいつもオモリと行動を共にしないのもバジルが真相を知っている人だからであると考えられる。
バジルを助けに行くことは自分の犯した罪と向き合うことでもあったのだろう。

それにしてもケルがバジルの花冠を崖から蹴落とすシーンは胸が傷んだ。花が傷んでいたとはいえ、みんなの思い出が詰まった花冠をバジルは大切にしていたはずだ。みんなの中からバジルとの思い出が薄れてきているというのをまざまざと感じたシーンだった。

{バジルの苦しみ}
サニーはマリを殺したことに対して苦しんでるのに対し、バジルは友達を失ったことに対して苦しんでると考えられる。
現実世界でサニーが引っ越すのを知ったあと部屋に引きこもったことを踏まえるとそう考えられるだろう。
バジルは友達をとても大切にしているが、それは"友達"にあたる一人一人の個人というよりは、友達と自分の間にある繋がりの方を大切に思っているのではないだろうか。
嫌な言い方をすると、『自分が1人にならないこと、置いていかれない』ことを重視しているのである。

【サニー】


聞き上手で友達の悩みもよく聞いてあげていたらしい。
サニーの人となりがいちばんよく分からない。
が、みんなから愛されていたのは十分感じられた。
きっとサニーもみんなの心を支え、暖めてあげられる存在だったのだろう。

【オモリ】


サニーが生み出したもうひとつの人格だと考えられる。
マリを自分の手で殺したことからの自己嫌悪や悲しさに耐えきれず、サニーの苦痛を軽減するためにオモリが作られた。
ちなみに"オモリ"という名前はひきこもりhikikomori→omoriかなぁ、と。公式Twitterでひきこもり と平仮名で書かれてるのをよく見たので。
日本語由来だと思うとなんだか嬉しくなるね。

サニーは空想するのが好きだったらしいので、サニーは辛い現実から逃れるためにまだ幸せだった頃の記憶に関連付けながら、彼の望む暖かな世界を作り上げたのだろう。
ここでサニーではなく"オモリ"という人物が生んだのは、自分とは別の名前を与えることで罪を犯した自分や現実を遠ざけようとしたことや、過ちを犯す前のまだ苦しみを知らない自分を作りたかったからだろう。つまり、サニーの苦しみから逃れるためにオモリは生まれたのだと考えられる。

オモリが冒険を進めることで真相をどんどん知っていくことになるのはサニーの無意識下にある自己嫌悪が夢世界のあちこちに散らばっていたからだろう。
恐らくサニーはオモリとして夢世界に逃げる反面で『罪と向き合って生きていかなければならない』という気持ちがあったのだろう。
サニールートでサニーとオモリが戦った際、コンティニューを選ばなければ飛び降り自殺ENDとなる。
サニーよりオモリが勝ったことが自害へと至ったことを踏まえると、サニーは『生きていく意志』があったように考えられる。
対するオモリは『現実からの逃避』を担う人格だったのだろう。
サニーが勝てば眠りから冷めかつての友人たちの元へ歩いていき、(グッドエンディング)
オモリが勝てば現実から逃れようと死を選ぶ。
オモリルートでも生存エンディングはあったが、サニーと戦うことはなくただ単に引越しの準備を終わらせ、引越しを終えただけなのでまたその後も相変わらず引きこもり夢世界へと逃避するのだと思う。

ここでグッドエンディングでサニーがオモリという『現実からの逃避』であり、『自分を守る存在』を倒し前に進むことが出来た理由を考えたい。
それはケルによって再び感じられた仲間への友情という力があったからだろう。
これからはオモリではなく、現実に生きる友達を支えにして生きていく。だからこそサニーは友達へ自分の罪を告白しようと決意したのだろう。

【開示することが必ずしも楽とは限らない】

ここで気になるのが犯した罪、また自己嫌悪は他人に開示することで楽になるのか?という点だ。
omoriは心の扉を開き、前に進むことに重点を置いていると思うので、その後罪が許されるのか/許されないのか はどちらでも良いのだと思う。
前に進んだあとサニーが楽になれる確証は一切ない。
もしかしたらこの先、再び修復されつつあった友情にまたヒビが入る恐れもあるし、避難され、糾弾されることもあるだろう。
サニーはそれほどのことをしたのだから。
それは本人がいちばんよくわかっていることだろうし、だからこそ別の人格を作り逃避するほどまでに苦しんでいたに違いない。

しかし、omoriが仲間に打ち明ける結末をグッドエンディングとしているのは、サニーが扉を開けて前に進むことを彼の成長だと捉えてるからだ。
引きこもり、夢世界に逃げ込むのではなく、罪ともう一度向き合い現実世界を生きていくことを良しとしているのである。たとえその先がこれ以上に辛く苦しい道になろうとも、罪を背負って生きていくべきだ、というメッセージを感じる。
またゲームの中で度々現れる『何かを待っているの?』という言葉。
これはサニーが誰かに手を差し伸べてもらうこと、誰かに打ち明ける機会を心の奥底で待っていたと考えられるだろう。

打ち明けた先、どうなるかはわからない。
もしかしたら友情にヒビが入り彼らはまたバラバラになってしまうかもしれない。
きっとサニーもその可能性を何回も何回も考えて、扉の中に引きこもったのだろう。
それでも彼は再びドアを開き、踏み出した。
私はその勇気に心からの賞賛を送りたい。

終わり

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10月

日付が変わった瞬間、落胆の気持ちに包み込まれた。もう10月なんだ……。今年ももう3ヶ月しかないし、私も精神を病んでもう半年が経ってしまった。
あまりにも時間は過ぎるのが早く、刹那的である。

まず最近の近況を記しておきたい。
以前8月になるべく毎日日記を可能!と意気込み半月ほど続いたものの、それきりぴったりと更新を止めてしまった。
それは8月下旬に大きく調子を崩してしまったことが原因なんだけれど、その不調をずるずると引きずり慢性化したまま9月まで走り抜けてしまった。
不調、というより怠惰、という言葉がぴったりと当てはまる1ヶ月だった。
端的に言うと、「これまでひたすら休んでも全然回復しなかったのだからもう何をしても意味がなくない?」という心境に陥ってしまった。
うつ病の最も効果的な治療方法は休息らしいけれど、休息を取り続けた私は何も変わってない。じゃあもう、どうしたら……?と自暴自棄になってしまった。
自暴自棄であり怠惰でもあった9月を自戒の念を込めて記しておく。

病院をボイコットする

診察に行く、カウンセリングで自分のことを話す、ということがもう嫌でたまらなくなった。
診察に行ってあまり良くならない自分の症状を前に医者が首を傾げる様子を見るのがなんだか申し訳ないのとバカにされてるような感じがして嫌になってしまった。
そしてカウンセリングで30分間自分のことを話しつづけるのもなかなかに辛い。ちなみにカウンセリングボイコットは2回目です。また罪を重ねた。
どちらにせよ今後も病院には行かないと回復の見込みがないことを今月痛感したので頑張って通います。余計行きづらくなってしまったけれど……

薬を飲むのをやめてしまった

やめてしまいました。動機としては病院に行くのがめんどくさくなったから。
というのと、薬の服用をやめることで『薬を飲むことで少しは良くなっていた』ということを実感したかった。というのがある。
これに関しては、分からない、というのが正直なところ。
もう1ヶ月くらい薬を飲んでないので薬を飲んでない状況に慣れてしまったのが良くなかった。

9月ほとんど横になることしか出来なかったことを踏まえると病院に行く、薬を飲むの2つは回復には必要な事だったんだとわかりました。10月はちゃんとします。

横になっていたら一日が終わる

起き上がる気力が全く湧かないので一日中寝てる。ひたすらに寝てる。たくさんの悪夢を見た。内容が覚えてないけれど。
かなり前に医者に毎日外に出て陽の光を浴びてくださいね〜なんて言われたけどそんなこと到底できなかった。まず陽の光が出てる時に起き上がることが出来ないので………
何をするにもまずは起き上がらないといけないのでここは何よりも早く改善しないとこのままだと廃人になる。
最近なんて朝6時に寝る→16.17時に起きる→21時頃に寝る→2.3時に起きる の強固なローテーションが組まれているのでまずこの馬鹿みたいな生活リズムを正常にしなければならない。

9月、ほんとにな〜〜んにもできなかったし、曖昧な絶望感が日に日に自分の体を蝕んでいくのを感じていた。
とりあえず病院に行くこと薬を飲むことを止めてはならないということを痛感しました。ある意味学びの1ヶ月でもあったな。

10月の抱負

虚無の9月を取り戻すために10月はちゃんと何かしらの活動を毎日出来たらいいなあ、と思う。
時間はだんだんと過ぎ去っていくのが怖くてたまらないので、その流れに少しでもついていけるように、なにかしらをして自分の恐怖心や罪悪感を拭わないといけない。
10月は何かをすることで自分の精神を守る月にしようと思います。
頑張ります。